microbit開発環境について(ArduinoIDE、他)
開発環境比較
つくるっち開発用にいくつかのmicrobit開発環境を試してみました。
- Makecode/pxt (Javascript/python)
microbitのデファクトの開発環境。非常に多くの拡張機能があり、市販の周辺デバイスも多い。独自の “Radio” でmicrobit同士の無線通信が可能、スマフォやPCとの無線通信は出来ない(Bluetoothでのプログラムの書きこみは対応)
拡張機能 - Bluetoothを選択することでBLE方式によるスマフォやPCとの無線通信が可能。SoftDeviceやその他BLE用のライブラリを書き込む必要があるため、microbitV1ではコードサイズ面で厳しそう。
- Lancaster CODAL (C言語)
nordicSDKをベースとした無償の開発環境&ライブラリ。使い方が良く分かりませんでした。。
- python環境 (Muµbit公式)
microbit v1だと600行以上で「there is no storage space left」になる、本格的なプログラミングは厳しそう。
- mbed (C言語)
C言語では一番使いやすくライブラリも充実した開発環境。microbit v2非対応。
- nordic SDK (C言語)
BLE関連のライブラリは充実しているがUARTやI2Cなどのライブラリを自作する必要がある? 使うのが大変。Keil uVisionなど有償の統合開発環境(ICE、ライブラリ)を使うのが一般的のよう。
https://tech.microbit.org/software/runtime/
microbit用Arduino環境
microbitV2はNordic社nRF52833を搭載、現時点ではマイナーで(通常はnRF52840)、非対応の開発環境が多い。
- nordicライブラリ
nordicがかなり以前にリリースしたArduinoライブラリ、更新されていない。sandeepmistryはこれをベースとしているようです。
- sandeepmistry
nRF51,nRF52用として一般的なArduino環境。Sandeep氏が個人で実装されているようです。
arduino-nRF5 nRF用Board環境。nRF51とnRF52に対応、microbitV2(nRF52833)はSoftDevice非対応。
arduino-BLEPeripheral nRF用BLEライブラリ。nRF51のみ対応。
- vladkozlov69
sandeepmistryを元に拡張したもの。
arduino-BLEPeripheral nRF用BLEライブラリ。nRF52に対応、nRF52833は非対応
- そーたメイ
microbitV2(nRF52833)に対応。arduino-nRF5はsandeepmistryを拡張、arduino-BLEPeripheralはvladkozlov69を拡張
arduino-nRF5
arduino-BLEPeripheral
microbitV2用ArduinoIDE環境セットアップ方法
つくるっちexeにV2用ArduinoIDE環境が含まれています。
私の環境でまだボードマネージャ対応していないため、まずsandeepmistryのjsonファイルでツールをインストールする必要があります。
- sandeepmistryのboardmanager用定義ファイルでmicrobitライブラリ一式をインストール
https://sandeepmistry.github.io/arduino-nRF5/package_nRF5_boards_index.json
- arduino-nRF5をdownload-zip、zip展開してArduinoの下記フォルダに上書きコピー
portable/packages/sandeepmistry/hardware/nRF5/0.7.0
- arduino-BLEPeripheralをdownload-zipしてライブラリ追加
microbit用ArduinoIDE情報